CADオペレーター

建築図面や自動車の図面、電子機器などの図面をCADソフトを利用し作っていくのがCADオペレーターです。

建築、工業系、自動車関係、電子機器系と、イメージとしては男性が主軸となっている世界で活躍されることが多いので男性向きの仕事？と感じますが、実は多くの女性が活躍されています。

建築の設計に係わるCADオペレーターになりたいという人は、建築系の専門知識が必要となりますので、建築系の学校に通いその中でCADの知識、技術を学ぶということもあります。

電子機器、自動車系の図面を書くという場合でも、こうした自動車、電子機器などの勉強を行う工学系などの知識が必要となるので、基礎知識必要となる仕事です。

ただ、設計を行うのではなくトレースする、また建築系の変更部分を変更図面としておとす、竣工図を作成するという場合には、設計等の深い知識がなくてもCADの知識、技術があれば就職等も可能です。

男性のCADオペレーターも多数いますが、女性のCADオペレーターも増加傾向にあります。

というのも、業務の性質、またコツコツと根気よく仕事をすることが多いという点、繊細な作業によってより詳細で見やすい図面ができるということで女性に向いているともいわれます。

またこうした仕事の場合、結婚や出産、育児等が関わってくる女性であっても、身に付けたスキルを在宅勤務、パート、契約社員という形で活かすことができ、自分に必要な時間を作りながら働くことができるため、CADオペレーターの資格を保有されていると非常に有利に働くことができると考えられます。

子育てがある程度手を離れてから、再度復職しようという時、スキル、専門知識があれば、リタイアしてからブランクが長いという場合でも、再就職、復職しやすい資格者となります。

男性の中にも気配りが聞き、図面を利用する人の気持ちにたって図面を作っていくということができる人もいらっしゃいますが、女性はもともと気配りという能力に長けています。

CADオペレーターは図面を書くということにとどまらず、その作る製品や建築物、仕様書の作成など、事務的な要素も業務に含まれるため、様々な仕事に関係してくることを考えながら作業ができます。

図面を実際に利用して施工するという方にとって見やすくわかりやすい図面にするためには仕様書も欠かせませんし、参照しておいてほしい部分もしっかり作っておくなど、気になる部分を掘り起こして作業することも必要です。

男性よりも様々な部分に配慮しながら作業するということに長けている女性の方が、より美しく見やすい図面を書くことができるといわれています。

CADオペレーターは図面をただ作るということではなく、実際に形になるものを作っていくということが求められるので、数字的な間違いや、縮尺の間違いなどはもちろん、実際に作っていく上で形を想像しながら作業することが求められます。

作業される方が実際に何を必要とされているのか、どんなことをしておけば、作業しやすいのか、しっかり考える必要もあるので、図面の正確性と設計者が意図した図面を作るということ、さらに作り手がわかりやすい図面を書くことも求められます。

在宅で作業されている方も多いのですが、納期までに必ず作業を完了するという責任感も必要となりますし、企業で図面を書いている方も根気が必要な業務となりますので、根気よく地道に責任をもって作業する人が、CADオペレーターに向いているといえるでしょう。